VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action をやった

去年の誕生日(2020年1月)に友人に贈ってもらったのだが、やらずにずっと積んでいた。 確か秋くらいにそのことを思い出したのだが、「12月が舞台だから12月にお酒を飲みながらやるのがいいよ」と言われたので、言われるがまま去年の12月にちょっといいお酒を用意して飲みながらプレイした。

どんなゲームか

store.steampowered.com

ジャンルはノベルゲーム。
バーテンダーの主人公が客にカクテルを出しながら会話し、その会話から世界観や人間関係に思いを馳せる、という感じのゲームだった。
開始時に「飲み物とおつまみを用意して、ゆったり遊んでください」的な注釈が出るくらい、そういう遊び方を推奨している。
ドット絵やBGMがおしゃれ。
初回エンディング時のプレイ時間は11.7時間。

感想(ネタバレなし)

簡単にまとめると次のとおり。

  • お酒を飲みながらのプレイが良い
  • 個性的なキャラクターが多い
  • ゆっくりやりたいが話を忘れるジレンマ
  • BGMが良いのだが、それをあまり堪能できなかった
  • また12月にやりたい

以下でそれぞれに触れ、総評、最後にネタバレありの感想を少し。

お酒を飲みながらのプレイが良い

バーテンダーって客にお酒出しながら自分も一緒に飲んでるイメージあるけどそういうのなのか、お酒を飲みながらプレイすることを勧められそのとおりにプレイした。 飲まずにプレイしていたとして飲みたくなるのかはわからないが、飲まなければよかったと後悔することもなかったのできっと良かったんだろう。 ただ、自分はものすごくお酒が弱いので、初回プレイ時はペースを間違えてすぐに終了してしまった。

ゲーム内にはおそらく実在するカクテルと架空のカクテルが混在していて、逐一調べたかったがネタバレは踏みたくなくて結局スルーしていた。 知らないカクテルの名前が出てくるたびにこういうのにちょっと詳しくなりたいなと思わされた。 あと、バーに行ってふわっとした注文もしてみたくなった。

もともと自室で一人でお酒を飲む習慣は全くなかったのだが、去年の12月はこのゲームのせいでよく飲んでたし、ちょっといいウイスキーがまだ大量に残ってるので今後は一人飲みの習慣ができてしまうかもしれない。

個性的なキャラクターが多い

いろんなバックグラウンドを持ったキャラクターが客としてバーに訪れる。 プレイ後に「どのキャラが好き?」とか「どの話が良かった?」とかそういう話がしたくなるゲームだった。

俺はセイとステラが好き。

ゆっくりやりたいが話を忘れるジレンマ

このゲームは随所に細かい情報がちりばめられているので、そういうのは丁寧に拾っていきたいと思ってプレイしていた。 ので、ゲーム内で3日ほどプレイしたところで見逃している要素に気が付いて最初からやり直したりもした。伏線もなるべく拾いたかったのでどのテキストも極力しっかり読んでいったつもりだが、こういう風に文章を読んでいくと疲れる。 1回の連続プレイ時間はそんなに長くはできなかった。 酔いも回るし。

一方で、このキャラはどういうキャラか、どんなカクテルが好きか、前回は何注文してたか、などは時間が経つにつれ忘れていってしまうので一気にやりたいという気持ちもあった。 各キャラクターはバーの客として入れ代わり立ち代わり登場するのでなおさらだ。

結局、1回のプレイじゃ拾えない要素も多かったし、よくわかんなかったところも多分たくさんある。 まだ1週しただけだが2週目もまだまだ楽しめそう。

BGMが良いのだが、それをあまり堪能できなかった

このゲームはBGMがおしゃれでとても良いのも特徴。 さらに、たくさんの曲からプレイリストを作成して、ゲーム内のバーのBGMとして流れる、という要素があるので音楽好きにはこれも楽しいところなんだと思う。

ただ、自分はこの要素をあまり堪能できなかった。 ゲーム中に音を聞くのが苦手で、BGMもなんとなくしか聞こえていない。 「なんか良かった気がする」とは思えても、「この曲が良かった」などと言及することができないし、口ずさめるほど覚えてもいない。 その結果、ゲーム内のプレイリストも最初にリストを上から順に詰め込んで、その後は一度も変更しなかった。 せっかくBGMが良いとされているゲームなのにこれはもったいなかったかもしれない。 でも、曲数が多すぎて、これをちゃんと楽しむのは自分には難しそうだなと思っている。

また12月にやりたい

12月じゃなきゃ楽しめないかというとそんなこともないが、12月になるとこのゲームのことを少し思い出してまたやりたくなるかもしれない、そんなゲームだった。

総評

以前話題に上がった時から気にはなっていたが、ジャンルが自分の好みとは違うのでおそらく自力じゃやらなかっただろうゲーム。 やってみたらとても良かった。 贈ってくれた友人に感謝。

自分から積極的に他人に勧めたりはしなさそうだが、まったりプレイできるおしゃれな雰囲気のノベルゲームを探している人がいたら間違いなくこのゲームを推す。

感想を残したり共有したくなり、このブログを設立するきっかけとなったので、その点でも良かった。

感想(ネタバレあり)

最後に少しだけ踏み込んだ感想を。

ストーリー分岐の有無など何も調べず1週プレイしたが、やはり想像通り分岐があってエンディング時に見れる後日談が各エピソードごとに用意されているらしい。 自分が見たのは、ジル・ガヴィ・アルマのお泊り会、ドロシーの話、ボスとの旅行に出発する話の3つだった。 セイとステラが好きなのに後日談に辿り着けなかったのは残念。 他のキャラも含め、いつか全部見たい。 でも次回プレイ時はまだ攻略情報を見たくはないので、やるなら3週目以降になりそう。 そんなにこのゲームを何周もやるかは現時点で不明。

プレイ中は常にほろ酔い状態だったこともあってか、重要な要素もけっこう見落としている感覚がある。 特に、アナ(主人公にしか見えてない少女)が何なのか、1周した今でもよくわかっていない。 拾えるはずの要素を見落としてるのはものすごくモヤモヤするけど、まあ次回プレイ時でいいや。

様々なバックグラウンドや価値観を持つキャラが登場して、感情移入したりしなかったり、いろいろ思うところもあったりなかったりだったが、この辺は心の内に留めておこうと思う。